4/24の練習

本当は今日がレッスンの予定だったのですが、木曜日に連絡があって、先生の都合により急遽レッスンがキャンセルになりました。残念ではありますが、練習もそんなにできてなかったので、ちょうど良かったです。さらに、金曜日の夜に飲み会が入っていて土曜日に二日酔いだと練習ができないなぁと思っていたのですが、心置きなく飲み会を楽しんできました。

というわけで、今日は妻と子供だけ通常通りにレッスンに行き、その間私は家でたっぷり練習しました。2時間は練習していたと思いますが、その9割は基礎練習に費やしました。

まずはオーバートーン。状況としては先週の練習時点と変わっていません。出ない音は出ないままです。今日さらに苦戦したのは、リードのせいなのかアンブシュアのせいなのか、リードミスが連発してしまったことです。オーバートーン練習の前は普通に音が出ていました。オーバートーンでオクターブ上の音を出していたら、基音に戻った時にリードミスで音が出ません。違う音(基音)を出そうとしても全てリードミスになってしまいます。おそらくですが、オーバートーンを出す際にアンブシュアか舌の位置が変わってしまっており、そのままの状態で普通の音を出そうとするとリードミスになってしまうのではないかと。リードとの相性もあるかもしれません。オーバートーンの際の口の変化は最小限にするようにと先生に言われていますが、大きく変化させてしまっているのかもしれませんね。

マウスピースのみで音を出してアンブシュアを再確認して、次の練習に移りました。5音ずつのスケールです。今日は指の動きも悪く、これまでできていた速さでもうまくできないので、思い切って60ぐらいの遅いテンポで始めて、そこから少しずつ上げていきました。さらに、鬼門となるオクターブキーをまたぐところとサイドキーが入るところ、このパターンを取り出して重点的に練習しました。遅いテンポだとそんなに悪くないのですが、早くなると途端に乱れてしまいます。指をなるべくキーから離さないでおこうと心がけるのですが、どうしても離れてしまいます。きっとこれが速いテンポでできない原因なんだと思います。今日のように、苦手な部分を取り出して遅いテンポでしっかり指の動きを確認するという練習を毎回やっていこうと思います。

そのあとは普通のスケールを全部通して、ハイデンのソナタも1回だけ通して練習終了です。次回はもう少しソナタの練習もしっかりしようと思います。

今日気付いたのですが、日本人とシンガポール人(というかおそらく日本人以外)で、「できる」と「できない」の基準というか考え方が違うんだろうなと思います。音楽に限らず、勉強でもなんでも。例えば私がソナタを96のテンポで演奏すると、ほとんどのフレーズはテンポ通りにできるけれど、一部のフレーズは全くテンポについていけていないとします。この時、私を含め多くの日本人は、このテンポではまだ「できない」と判断し、すべてのフレーズがきちんと入る80のテンポで練習してそこから少しずつ上げていこうと考えると思います。一方、こちらの先生とかはこの状態を「できている」とし、できていないフレーズがこのテンポで入るように練習をしつつ、もっと速いテンポでの練習もするように言います。きっとどちらのアプローチも間違いではないのでしょう。前者のやり方だと、この曲だけでなく基礎的な技術・地力をつけることができると思います。ただし、非常に時間のかかるやり方で、結果が出るのは随分先のことになります。どちらを選ぶのが良いかは個人の能力と置かれた状況によって変わってくるんでしょうね。私個人的には前者の日本人的なやり方を好むのですが、先生が求める結果も早く出していきたいので、両者のハイブリッドでやるのが良いのかなと思っています。