もうすぐシンガポールに帰国するのですが、やっとで楽器店の練習スペースを借りることができました。もっと早くに借りたかったのですが、楽器が調整から返ってきて以降、仕事の都合で今日まで時間を取ることができませんでした。
ピアノなしの部屋を2時間借りて約3500円。決して安くないですが、防音室で周りを気にせずに音を出すためには必要な出費です。
集中して練習しているとあっという間に2時間が過ぎてしまいました。最初の30分で基礎練習。スケールを全種類、テンポは気にせずにとにかく通しました。次にCだけ、いつもやっていた5音スケールのスラーとタンギング、加えて3度とアルペジオ。これもスピードは少し遅めで慣らし運転。
それからハイデンのソナタ1・2楽章。久しぶりすぎて運指を忘れてしまっているところも多く、思い出しながら少しずつ。
指の動きがなかなかスムーズにいかないので、ハイデンはここでひと休み。ラクールの練習曲を1番から8番までやって、再びハイデンをさっと通したところでタイムアップ。
音の方は新しいマウスピースのおかげで比較的よく出ていたと思います。ただし息が漏れてしまうことが頻繁に起こりました。小さな音で息が漏れるのはアンブシュアが絞りきれていないため、フレーズ後半で息が漏れるのは腹から息が出ていないためだと思います。一時帰国中のブランクのせいで、元から悪かったのが酷くなった、かつ新しいマウスピースにより顕著になった、というところでしょうか。指の方も明らかに動きが鈍くなっています。こちらはリハビリすれば比較的すぐに元に戻るんじゃないかと思っています。
日本での練習はこれでおしまい。たった1回でしたが、やらないよりは遥かに良かったと思います。状態は良くありませんが、練習意欲は湧いてきています。週末にはシンガポールに戻りますので、帰ったらまた気合いを入れて思いっきり練習したいと思います。