今日のレッスンで初めて先生の演奏を聞きました(今までは指導してくださるだけ)。音色・音量・歌唱力すべてにおいて圧倒されました。
というわけで、今日から始めたのはボザ(Bozza)のアリアです。
とてもきれいな曲で、早くこの曲を思い通りに演奏できるようになりたいと、モチベーションも高まります。先週からちょっとずつ練習を始めていました。レッスンでは、最初の1/3ほどを順次見ていただきました。指摘された点をかいつまんで記録しておきます。
- 出だしの音でアタックしない。前奏の雰囲気を受け継いで柔らかく入る。
- 滑らかに歌うように。拍に合わせるのはもちろん大事だが、曲の流れを重視して。
- 12小節目((1)の5小節目)はppだが今はあまり気にしない。それよりも前の小説からの流れが切れないように。アンブシュアや舌の位置を変えないで続けて入る。以下同様。
- (2)の3小節目からデクレッシェンドして5小節目のpに優しく入る。そして、次の小節から雰囲気を変えてクレッシェンド。
- (2)の8小節目からはスペインのダンスみたいな雰囲気で。息のスピードを速くする。まずは装飾音符抜きで練習する。次の小節の頭の音に滑らかに続けて入ることも練習。頭の装飾の音だけを鋭く。
アンブシュア、舌の位置、息の出し方は継続的な課題ですが、運指も鍛えないといけません。この曲ではD#が数多く出ますが、どうもD#の入る運指がうまくいきません。取り出してひたすら練習することと、基礎練習ですね。
基礎練習は、C->C#->D->D#->Cを繰り返すことをすすめられました。ただしやりすぎないこと。今日は時間がなくてスケールは見てもらいませんでしたが、スケールも続けて練習するようにとのことでした(あたりまえだ)。C、C#を練習しているので、できるようになったら次はD, D#と進んでいくようにとのことでした。
さて、実は来週人前でちょっと演奏する機会があって、ラクールの練習曲1番をやることになっています。あまり演奏会でやる曲ではないですが、今時点でできるのはこれぐらいなので。リハーサルというか、ひととおり聴いてもらいました。技術的な細かいところはもうあまり言われなくて、演奏の所作みたいなところを教えてもらいました。
- 譜面台の位置と高さは自分の顔が客席から見えるようにする
- 最後の数小節は思い切って遅くする最後の数音は楽譜を見ずに客席を見る
- 最後の音を吹き終わっても5秒は動かずに待ち、その後楽器から口を離す
といったところです。まあ音楽的に特に表現を求められる曲でもないですし、先週までに言われたことを心がけるぐらいなので、今更劇的に変わるものでもないですし、個人的には妥当なところだと思います。出演も急遽決まったし、ミスったらミスったでいいかと割り切っています。まあ、妻はこのような教室の方針にあまり賛成ではないようで「日本の教室ではあり得ない」を連呼していますが、郷に入っては郷に従えです。